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/dev:2019年のランクのトップティアへの変更

あなたがランクのトップにいるなら、この記事はあなたのためのものです。新ティアであるグランドマスター、その他の詳細をご紹介します。

Riot SapMagicによる

皆さん、こんにちは!Ed “SapMagic” Altorferが再びランクについてお話しします。これまでに新たなティアや振り分け決定戦についてお話ししてきましたが、今日はランクの最上位帯に関して、マスターとチャレンジャーの間にグランドマスターという新ティアを追加する理由と、クライアント内におけるランキング表示方法の改善についてお話しします。また、来年地域限定で行われるプレビュー(予行的なテスト)での、マスター以上のティアにおけるポジションごとのランクの仕組みについてもお話しします。

グランドマスターを追加する理由

マスター以下のプレイヤーはチャレンジャー到達の夢が遠のいてしまうのではないかと不安を感じているかもしれませんが、私たちの目的はむしろ逆で、ダイヤモンドVに対する批判をなくすことです。気を悪くせずに聞いて欲しいのですが、この批判が存在するのは、実際にダイヤモンドのトップと最下位の間に大きなスキル差が存在するからであり、実はほぼすべてのトップティアでそうなっていることが分かりました。そして、この大きな差が存在することによって、ティア自体の存在意義が曖昧になっていました。

この問題は、5年前にシステムが導入されて以来、ランクの人口がどんどん増加してきたことで、徐々に顕在化してきました。トップティアのプレイヤーの数(チャレンジャーを除く)が増えるにつれて、「同一ティア内のスキル差」がどんどん開いていったのです。結果として、ダイヤモンドIはどちらかと言えばダイヤモンドVよりもマスターに近い存在になってしまいました。

この問題を解決しようと考えたのは、ダイヤモンドやマスター、チャレンジャーといったランクは一貫した意義を持っているべきだと感じたからです。これにはいくつかの対処方法が考えられ、マスターを下位のティアと同じようにディビジョンに分けることも考えてみましたが、それではティアが十分に差別化されず、その意義が薄れてしまうと考えてやめました。特に、仮にマスターIVを新設したとして、結局それが現在のダイヤモンドVと同じように批判される事態を危惧したからです。ディビジョンがあればレーティングの精度は上がりますが、ティアの意義は薄れてしまうので、問題は半分しか解決しません。

そこで、少し異なる視点から問題を解決しようと考え、マスターの上に新たに「グランドマスター」を追加することにしました。これによってダイヤモンドI以上のプレイヤーのランクの精度が上がり、そこに到達することの意義も増加します。ランクのトップで争うことは、自分が優れたLoLプレイヤーであることの証明となるべきであり、グランドマスターを追加することでまさにそれが可能になります。

現在マスターであるプレイヤーは、自分がマスターに残るのか、それともグランドマスターに上がれるのかが気になっているかもしれませんが、その答えは…両方です。来年も現在と同じスキルであると仮定した場合、マスターの上位のプレイヤーがグランドマスターになります。ティアの名前を考えれば、そうあるべきですよね?

競技性、透明性を高める

トップティアのランク戦の特徴のひとつは、同じプレイヤーと何度も何度も当たることです。この状況を利点とするべく、あなたが誰のスポットを奪うことになるのか、または誰があなたのスポットを奪おうとしているのかが明確になるようにして、ライバル関係の醸成を促進するような変更を導入しようと考えています。これによって昇格、あるいは降格の間際にいるときの競技意欲が高まるでしょう。

また、リーグクライアントのランキングの使い勝手の改善も行うつもりです。現在、トップティアで自分が昇格、降格まであとどのくらいなのかを知ろうと思うと、面倒なタブの切り替えやスクロールが必要であり、本来なら明確であるべきものがフラストレーションの原因となっていました。リニューアルされたUIではスポットを奪う、または維持するためには何ポイント必要なのかがより明確になります。

ポジションごとのランクについて

ポジションごとのランクのプレビュー(予行的なテスト)を行う地域のプレイヤーは、それが自分やランク上位のプレイヤーにどのように影響するのか気になっていると思います。端的に言うと、影響はありません。ランクが上がっていくと、各ポジションをリンクする見えない紐の長さがどんどん短くなっていきます。ランクの上位に到達する頃には、あなたの各ポジションのMMRは緊密にリンクされて、ほぼ同じ値になっています。マスターに昇格したら、ポジションごとのランクは凝縮されて、現在の1つのランクとほぼ変わらない状態になります。

チャレンジャーに到達するためにはトップクラスのマクロや優れた視界コントロール、高度な操作技術と言ったスキルが求められますが、こういったスキルは往々にしてポジションを越えて応用可能であることから、これが正しいアプローチになると考えています。あらゆるスキルレベルで等しくその通りだとは言えませんが、あなたが真に優れたLoLプレイヤーなら、あなたの成績が容易に影響を受けることはないはずです。

来年にランクの最上位帯で繰り広げられる戦いを見るのを楽しみにしています。いつものようにフィードバックをお待ちしていますので、ご意見やご質問をコメント欄にお寄せください。もちろん、この投稿の最後にある「Ask Riot」ボタンを押していただくのも大歓迎です。いつもLoLをプレイしていただき、ありがとうございます。またサモナーズリフトで会いましょう――と言いたいところですが、私のランクはゴールド~プラチナが上限なので会えないかもしれません!

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