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ヌヌの開発にまつわる9つの愉快な事実

雪玉、ハグ、ヌヌBOT。

bananaband1tによる

おそらくリーグ・オブ・レジェンドのなかでもっとも“健康的”なデュオであるヌヌ&ウィルンプが、今週PBEに登場します。皆さんが「超特大の雪玉!」を転がせるようになるまでの間に、ゲームデザイナーのJustin “Riot Xenogenic” HansonとコンセプトアーティストのJustin “Riot Earp” Albers、ストーリーライターのDavid “Interlocutioner” Slagleが、ヌヌとウィルンプの開発にまつわる9つのちょっとしたエピソードをご紹介します。

1) ヌヌとウィルンプの新たなキットの内、2つのスキルは(基本的に)初日から確定していた。

ヌヌはLoLリリース当初からいる40体のチャンピオンの中の一人で、彼のアルティメットスキルはほぼ10年前に作られたものになりますが、「アブソリュート・ゼロ」はヌヌにとってもLoLにとっても象徴的な存在なので、その機能は変えていません。ただし、新たなアルティメットスキルはふたりを敵の攻撃の嵐から守るためにシールドを張ってくれます。「丸かじり」は高いジャングルモンスター処理能力というヌヌのアイデンティティーに欠かせないものであり、アップデートではヌヌの友だちのイエティがモンスター以外も「丸かじり」できるようになりました。「敵チャンピオンをスマイトして丸かじり」という夢がついに叶うのです。

2) 「超特大の雪玉!」は開発中に大いに盛り上がりました。

「巨大な雪玉を転がすメカニクスをゲーム内でテストしてみると、すぐに『これだ』という感触がありました」とRiot Xenogenicは言います。プレイテストの参加者は大いに盛り上がりました。ギャンクやジャングル内の移動が楽しくなり、その楽しさは狙いをミスして壁にぶつかっても変わりませんでした。

「それがヌヌならではの魅力だと思います――操作を失敗しても楽しいんです」とInterlocutionerは言います。「これが『ここには楽しむために来ているんだ』という感覚に繋がります。それはまさにヌヌ&ウィルンプが求めているものです」

3) 一番苦労したのはEで、「雪玉連射」に決定するまでに20種類近くのバージョンが作られました。

ヌヌ&ウィルンプのキットの大半はかなり早い段階に準備ができていましたが、Eの開発に手こずったために、結局開発期間をすべて使い切ることになりました。「特に相乗効果を持たない2つのスキルから始めたので、最初はEで何をすればいいのかすら分かりませんでしたが、アルティメットスキルを使いやすくしてワーデンとして活躍できるように(ワーデンはブラウムのように戦闘に割って入って味方を守ります)、行動妨害効果を持ったスキルにしようと考えました」とRiot Xenogenicは言います。

また、「雪玉連射」ではふたりの協力関係が上手く表現されていて、ヌヌが対象に雪玉を投げつけると、ウィルンプが対象をその場に凍りつかせます。

4) 開発者の部屋の壁にはヌヌウィルンプの冒険を描いた絵本が飾られています。それはクレヨンを使って見事な手描きで作られています。

この傑作はヌヌのストーリーライターのInterlocutionerが開発の初期段階に書き上げたもので、開発者全員にキャラクターの陽気なトーンを伝える助けとなりました。「クレヨンのタッチはキャラクターの雰囲気にぴったりだったと思います」とRiot Earpは言います。

5) ウィルンプは恐ろしいベヒーモス巨獣)になる可能性もあったが、みんな柔らかくて抱きしめたくなるようなキャラクターにしたがった。

ヌヌのリワークにあたっては複数のコンセプトアーティストが集まり、1日かけてウィルンプのアートの方向性を模索しました。結果として、かわいらしいものから恐ろしいものまで様々なイエティのコンセプトアートが誕生しました。「でも、モンスターのようなアートを掘り下げていると、『もっとぬいぐるみみたいにしたらどう?』という意見がみんなから出るんですよ。誰もが抱きしめたくなるようなものを求めていたんです」とRiot Earpは言います。

1日かけてアイデアを模索した『ヌヌ・ドーム』からのコンセプトアート

実際、ふさふさした毛皮と長い腕を持つウィルンプは、ルーンテラ内でハグしてもらいたいキャラクターNo.1です。これには議論の余地がありません。「リコールでは、ウィルンプがヌヌを宙に放り投げて、イエティの大きな腕でキャッチして抱きしめるんです。あれは羨ましい。私もウィルンプにキャッチしてもらいたいです」とRiot Earpは言います。

6) ヌヌウィルンプのリワークにおける(非公式)目標のひとつは、ゲーム内でもっとも悲しいデスアニメーションを用意することだった。

そうなんです。龍使いトリスターナのデスアニメーションを超える悲しさを狙っていました。「新しいヌヌを使っていると楽しい瞬間がいっぱいなので、対照的にデスアニメーションを暗い雰囲気にすることで、プレイヤーがハイな瞬間の連続に無感覚になってしまうことを避けられます。そうすることで、ハイな瞬間をより楽しく感じられるようになるんです」とRiot Xenogenicは言います。

はい…そうなんです…私たちもこのデスアニメーションを見たショックからまだ立ち直れていません。

7) ゲーム内でウィルンプがあげる声は、すべて人間の言葉に翻訳されていた。

「私たちはウィルンプが何を言っているのかが分かります。ウィルンプはチューバッカのように、実際に喋っているんです。ヌヌだけが彼の言葉を理解できます」とInterlocutionerは言います。開発チームはウィルンプの唸り声の英語訳を用意して、声優はそれを見ながらセリフに抑揚を付けました。

ふたりは何を喋っているのでしょうか?「ウィルンプは古代の存在なので、この世界に対する見方が異なっています」とInterlocutionerは言います。「最高の友だちであるヌヌと一緒にその場を楽しむために、小難しい話は控えることもありますが、彼とヌヌの間にはメンターシップ(成長を促す指導的関係)もあるんです」

8) ヌヌのキャラクターの核となるトロール成分がすべて抽出されてヌヌBOTに投入された。

ヌヌBOTは120%トロールです。彼は自転車用のラッパを鳴らしながら、怯えたロボットが電気の玉を転がしてミッドレーンを進み、「たわーだいぶヲ実行するのデス」や「りと ぷりず」などのお馴染みのセリフを言います。それと、ご安心ください。ヌヌBOTの笑い声は以前とまったく同じです。「今回もテキスト読み上げを使って彼のセリフを録音しましたが(※注:英語音声)、新しい笑い声はしっくりきませんでした」とInterlocutionerは言います。「このスキンをすでに持っているプレイヤーに満足してもらいたかったので、オリジナルのセリフはほとんど残してあります」

9) APビルドヌヌの夢は健在。

「アブソリュート・ゼロ」は今でも魔力(AP)でスケーリングしますし、魔力でビルドした雪玉はトラックのような破壊力です。「プレイテストで雪玉を転がしてラックスにぶつけたら、一撃で倒してしまいました。ブーツにプレデターを使っていたので、900くらいの移動速度で、ほとんどサイオンのアルティメット状態でした。それでドーンとぶつかって一瞬で光の彼方へ消し去ってしまいました」とRiot Xenogenicは言います。「超巨大な雪玉!」の魔力反映率と移動速度はプレイテスト後に少しだけナーフされましたが、それでもAPビルドの夢は健在です。

ヌヌ&ウィルンプは2週間後にサモナーズリフトに登場しますので、皆さんが敵を次々とワンショットキルするのを楽しみにしています。それまでの間、彼らの完璧な友情にあまり嫉妬し過ぎないようにしましょう。

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